SXSWでの上映にイライジャウッドが来ていてマジかよ〜〜となった話、ただただ楽しそうで良い。
The Verge, Shimo-kitazawa 下北沢
”青痣が残る目の堰が切れた。家の裏、うち捨てられたオイル・タンク、一面の雑草、木の幹。人々が暮らし、去った場所。イーストは涙が涸れるまですすり泣いた。しかし、だからといって、実際には何も変わらないのだ。どんな言葉を聞いても、どんな光景を見ても、どんな思いを抱いても。筋肉のいたずらだ。涙腺が緩んだだけだ。”
Bill Beverly「東の果て、夜へ」早川書房
昨日から久しぶりにLOTRを見ている。まだ「旅の仲間」の中盤。序盤、エルロンドの館で九人の旅の仲間が決まる場面のやりとり(私は弓で戦おう!とか宣言して加わる)がいかにも民話的でいい。昔見た時は話についていくのに必死で好きなキャラクターにまで思い至ることがなかったのだが、今回はあちこちに視線が飛ぶ。特にガンダルフとサルマンという二人の存在と、対立する構図がとてもいい。他の作品でも、主人公の仲間が自分と同じ属性を持つ敵と一対一で戦うシーンが大好きなのだが、この二人においては「シニア名優対決」という点でも非常に熱いものがある。
勇気と情熱のガンダルフ、理性の果てに狂気的な冷酷さで悪に染まったサルマン。この二人の対立にどんな形で決着がつくのかは忘れてしまった。旅の終わりを再び見届けるのが楽しみだ。
秋口に撮った写真。目的も内容もなくて、どこへ載せる理由もないけれど記憶としてここへ。当時は少しずつ日の傾きが早くなるのを感じていた。この頃はまた日の沈みが遅くなってきたように感じる。雪が積もるでもなく、秋と冬にどれほどの違いがあったとも思わないが、確かに季節は移ろっているようだ。
相変わらず読書である。「ホビットの冒険(下)」を読み始めてもう後半へ来てしまった。湖の町を襲ったスマウグが倒されたところ。バルドが先祖伝来の黒い矢をつがえ、スマウグを倒さんと狙うシーンが本当にすごい。映画版の演出もとても良かったけれど、原作は一層神話的で、英雄伝説の趣がある。
これを読み終わったらどうしようかなあと考えていて「ゲド戦記」なども候補にしていたのだけれど、やっぱりまだまだ中つ国に居たいと思い「指輪物語」を注文した。その昔一巻で挫折したので不安がなくもないが、映画を全作見てホビットも読んでいる今なら大丈夫そうな気がしている。いずれにしても大箱がやってくるのだ。全巻セットが。